週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

晴天の霹靂

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

寅丸塾の管理人です。

 

いつもならさっさと寝る時間ですが、

今日はちょっと事情があり記事を書くことにしました。

 

 

私の職場は母体である「事業団」の何カ所かある「現場」の一つに過ぎません。

 

これまで別の大きな組織で10数年働いてきた中で「現場を移動する」という経験は全くなく、数百人の従業員の内の数名が移動するくらいなら自分は関係ないだろう、的なノリでいました。昔は。

 

 

さて、3月も後半にさしかかった今日、

新年度の「人事異動の内示を本日中に」という連絡が回ってきたため、一応気にはしつつ・・・

 

そして、

リハビリ中に総務から「今すぐ来て」という呼び出し。

 

もしや・・・

と思いながらも出向くと、そこには所長が。

 

急に心拍数が高まる自分。

 

 

所長「〇〇へ移動していただくことになりました」

 

 

「マジかー!」

と心の中で叫ぶ俺。

 

いや、俺自身が現場を移動することは別にどうでもいい。

どこだろうとセラピストとしての仕事をくれるなら一流の仕事をしてみせる。

 

そんなことよりも、今一緒に仕事をしている仲間の方だ。

 

 

コロナのせいで業務分担となった今、入院患者の業務が手一杯だ。

この2年間で病棟看護師からの信頼を得て、看護師達の健康管理も何故か業務の一つになってしまっている。

何よりも、俺が居なくなると分かったら弟子1号の反応は?

 

という想いが一瞬で駆け回った。走馬燈ばりに。

 

・・・あと2週間もない。

2週間足らずの間に、身辺整理と引き継ぎ的な作業と皆さんへの挨拶を済ませて違う現場に行かなくてはならないのか。

 

 

色々とモヤモヤしながらも、最優先事項として選んだのは弟子1号への報告。

 

 

俺「移動になった」

 

 

弟子「・・・イヤです」

 

 

 

沈黙・・・

 

 

 

 

沈黙・・・

 

 

 

 

(泣)

 

 

 

・・・エラいことになってしまった。

これまで「退職」は何度か経験したが、こんなに突然でこんなに誰かを悲しませる別れは経験したことがない。

 

まさに晴天の霹靂だ。

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本部さま、せめてあと一ヶ月くらい猶予をいただけないか?

 

「内示」という言葉をググると、

「公式ではなく、内々に示すこと」

「辞令を発令する前に異動予定であることを知らせること」

とある。

目的は移動する人の心構えや身辺の準備、

そのために一ヶ月前位には伝えるのが一般的

ということだったが・・・

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しかし、自分の都合で本部の決定にケチをつけたところで始まらない。

自分がそちらへ呼ばれたのは、自分がそこで必要とされているからだ。

 

 

弟子1号よ、君は2年前とは比べものにならない位成長した。

初めて会ったときは、自信のなさそうな顔や振る舞いが心配だったが、「治せるセラピストになりたい」と誰よりも真剣に修行して、セラピストになった。

足りないものがあるとすれば経験と自信だ。

これからは蓄えた知識と技術、自分の信念で進んでいってほしい。

これからも寅丸塾は続けていくし、一緒に勉強できるじゃないか。

 

これまでのようにいつも隣で支えてはあげられないけど、君の頑張りをちゃんと見てくれて、理解してくれる人もできた。

 

今度は新しく入ってくる人に教えていったり守ってあげる番だ。

俺がそうしてきたように。

 

理解ある病棟看護師もぼやいていた。

「やっとあなたのおかげでここが変わりそうになったのに…あの子(弟子1号)は大丈夫?」

と俺たちの師弟関係を気遣ってくれた。

よかった。

ちゃんと味方になってくれる人がいる。

 

 

新年度が近づいてきた中、身中穏やかでないまま週末を迎えることになるが・・・

最後まで日常業務は業務として責任を持ってこなしていこう。

この2年間の色んな出会いと経験に感謝を込めて。

 

 

以上、今日は一人の大切な仲間に向けた記事でした。