週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

自分が「何屋」か5秒で言い表せないセラピストの皆さんへ

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家のブログへようこそ!

 

最近は仕事が増えてきたことで、ゆっくり記事を書く時間がなくなってきました。

 

そもそも、

いつも1つの記事を書くのにかなり時間を費やしてしまい、更新の頻度が非常に遅いのですか・・・

 

それはさておき、

自分の保有している国家資格に関して、以前から感じていたことをとりとめなく記事にしていきます。

 

 

私が起業することを決めたずっと前、それこそ独身の頃から時々考えていたのは、

自分は何屋なのか、ということ。

 

f:id:toratezza0316:20171012232837p:plain

 

 

 

私の保有資格である作業療法士の定義は、私が大学を出た時点ではこうでした。

 

身体又は精神に障害のあるものに対して、

主としてその応用的動作能力・社会的適応能力の回復を図るため、手芸・工作・その他の作業を行わせることを生業としている者

 

 

・・・ちょっと待てよ。

あれだけ必死に解剖学や運動学を勉強した結果、手芸・工作をさせるのが我々の仕事?

と、この文面を見る度にツッコミを心の中で入れていました。

 

 

その後、

さすがにこれはマズいと感じた偉い人達がこの定義にてこ入れして、

 

身体または精神に障害のある者、またはそれが予測されるものに対して

その主体的な活動の獲得をはかるため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導・援助を行う者

となりました。

 

 

もっとも、この堅苦しい表現を平たく言うと、

「何かしら問題がありそうな人には何かしら作業をさせて元気になってもらおう」

てな具合です。

 

 

乱暴な言い方になりますが、この考え方がベースにあるため

機能の回復とは出来ることを増やすこと

的な思考に陥りがちです。

 

 

例えば、

あなたがセラピストならこんなやりとりをしていませんか?

 

患者さん「腰が痛いです」

→セラピスト「腰が痛いのはお医者さんに診てもらって下さい」「今日はこれくらいの運動にしておきましょう」

→ドクター「こりゃ歳ですね」「リハビリをしっかりやって筋力つけんさい」

→セラピスト「力をつけろと言われたんですね。じゃあ頑張りましょう」

 

 

この流れで主観的な問題の解決になると思う人はおそらくほとんどいないでしょう。

 

 

昔、自分に大した引き出しがなかった頃

作業療法士さんって何する人なの?」

と患者さんに聞かれて、上に書いたような教科書的な答えしか説明出来ずに悔しかった時代があります。

 

ていうか最近でも、

理学療法士作業療法士の違いは何?」

と聞かれて、

理学療法士は基本的な動きを教える人、作業療法士は日常生活の動作を教える人」

と説明しているのが耳に入ってきます。

 

 

基本的な動き?日常生活の動作?・・・

一般の人には分かりにくい表現です。 

 

 

私はビジネスとしてリハビリを提供するマインドを持つようになってから、

ここまで挙げた例は全て「手段」に焦点を当てており、その結果対象者がどうなるのかという「目的」が不鮮明なままである

と気付きました。

  

 

それを踏まえて、今の私の答えはこうです。

 

 

 

「対象者が幸せに暮らせるようになる専門家」

 

 

 

ここで言う対象者とは、

慢性的な痛みやしびれ、動きにくさを抱えたリハビリ難民を指します。

 

 

ただ、それらに対して適切なサービスを提供するためには絶対的な実力と経験が必要だと強く感じて準備をしてきました。

 

数年間の修行を経て知識は相当ついたと思っていても、

まだまだ地域の皆様のお悩みに応えるには経験不足だなと感じながら、日々仕事に取り組んでいます。

 

 

あなたがセラピストなら、自分は何屋だと表現しますか?

 

もし同じ意見の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご連絡下さい。

 

salon-mizuki-rehabilitation.strikingly.com