週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

「肩こり」の治療でここを診ない治療家を信用してはいけない。

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家のブログへようこそ!

 

 

筋膜を利用した痛み治療について、シリーズでお送りしていきます。

 

そもそもこのブログの趣旨は最初からそこだったわけですが、あちこち脱線してまた戻って来れました。(すぐにまた迷走すると思いますが…)

 

 

「肩こり」という現象をどこまで掘り下げて考えるか?という話。

 

 

重症の肩症状をお持ちの方ほど、腕の重さや上がりにくさを訴えられます。

 

肘を曲げながらでないと腕が上がらない、という方も少なくありません。

 

 

肩こりにお悩みの方のライフスタイルとして、デスクワークや家事、子育てなどで手を酷使している傾向にあります。

 

そのために筋疲労から上肢の相対的な重量が増加し、重力に負けてしまいがちになります。

 

 

下の図は、筋肉の繋がりについて表したものです。

 

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各部位の名称はともかく、これらの 筋連結を総称してディープ・フロント・アーム・ライン

と呼びます。

 

この青く示した領域が一つの筋膜として機能していると考えると、

肋骨の上の辺りから親指までが伸縮性のある1つのロープの端と端です。

 

さて、

このロープに伸縮性がなくなる(=筋疲労を起こしている) と、

引っ張れない(=腕が上がらない)

という状況になりやすくなります。

 

 

そこで、

ロープの端っこである母指球(親指の付け根)を押さえたまま腕を上げてみます。

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すると、

「軽く感じる」

「挙がりやすくなる」

「腕を上げた時の痛みが減る」

といった現象が高頻度に起こります。

 

 

もしあなたにこの変化が生じるのであれば、

あなたの肩こりは親指の筋疲労を取り除くことで解決する可能性がある

少なくとも上肢のパフォーマンスの効率化がもたらされます。

 

なお、押さえる強さは「障子が破れる程度の圧」で十分な場合が殆どです。

 

 

 肩に何かしらの症状のある方に対して、

身体の地図という知識をもとに問題点を特定するという作業。

 

もし身近に肩こりが慢性化している人がいましたら、

試しにその人の親指を触ってみて左右の違いや自分の指との違いを確かめてみてはいかがでしょうか。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

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