週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

人を動かすには自分の姿勢から

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家のブログへようこそ!

 

 

専門家としてのスキルはもちろん重要なのですが、

やはり文字通り人と接する仕事である以上、人に好かれる存在でありたい、その上で顧客と良好な関係を築きたいと、いつしか強く想うようになりました。

そこで、D.カーネギーの著書を参考に、どのような意識が必要なのかをざっくり考えていきます。

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結論から言うと、人に好かれるには6つの原則があるらしい。

 

1.心からの関心をよせる

2.常に笑顔を忘れない

3.名前をきちんと覚える

4.まずは話をよく聞く

5.相手の関心事を話す

6.重要人物として接する

 

 

D.カーネギーは、自分の著書で

相手を動かしたければまず相手を理解することから始めるよう助言しています。

「何度注意しても直さない」「なぜあんなことをするのか」

など、他人の間違いや粗を探して矯正しようとする努力は見当違いだといいます。

 

この時点で、我々の仕事とはかなりの矛盾を感じるところです。

セラピストは養成校から「問題を探す」「評価する」「修正する」というスタイルの教育を受け、機械的に「この検査をしなければならない」「こんな点数しかとれないなら点数を上げないといけない」といった思考に陥りがちです。

つまりセラピストの関心は患者さんの人間性ではなく「成績」に向けられがちになります。

 

私もペーペーの頃は、

「どうして未だに手を使おうとしないんですか?」とか、「自分で努力しなきゃいつまでもよくなりませんよ」

などと説教じみたことを口にしては「しょーがない患者だ…」

とネガティブな意識で仕事をしていました。

 

人間の行動は理屈よりも快/不快という低いレベルでの判断基準に左右されやすいものです。

議論に勝つとその場では従ってくれるかもしれませんが、負けた相手は自尊心を傷つけられ、さらに反発心が高まる可能性が高まります。

 

人は議論に負けても意見は変わりません。

意見の異なる部分よりも意見の一致している問題を強調し、互いに同一の目的に向かって努力していることを相手に理解してもらうこと、違いがあるとすればその方法だけだと強調すること。

 

人の心を捉える近道があるとすれば、相手が最も関心を持っている問題を話題にすること

だと言います。

 

 

「本人のために」という大義名分を使って「もっとこうしなさい」と命令すると、言われた方は意欲を削がれたり抵抗したくなる。

しかし、テレビや本を見た後で、自発的に言動を変える人は多い。

つまり、押しつけや批判をせず自分から気付いて成長意欲をかき立てること。

命令はやめて質問をする。「仕事が遅い!」と批判するよりも「効率を上げる方法はあるかな?」と自発的な工夫を引き出す。

 

人を変えるのは簡単ではないし、時間もかかるが、それでも愛情を持って期待をかける。その蓄積が人を動かすのだ。

と結論付けています。

子育てや教育全般の原則とも言えるでしょう。(実際には感情が先に立つことも多いでしょうが・・・)

 

 

最後に、

人が動かないときに、見落としていることがないか?

人と接するときに気をつけるべき6項目がこちらです。

 

1.誠実に接すること。自分の利益よりも相手の利益を考えること。

2.相手に何をして欲しいのかを明確にすること。

3.相手への共感を心掛けること。相手が本当に臨むことは何かを考えること。

4.協力をすれば、どんな利益を相手に与えられるのかを考えること。

5.相手がほしがっている利益を提供すること。

6.人に頼み事をするときは、相手自身の利益にもなると分かるような言い方をすること。

 

これらが実践できると、顧客との関係も自ずと良好なものになりそうですね。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。