週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

頭痛をどう捉えるか!?

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛専門家のブログにようこそ!

 

帰宅途中、ローカル番組が頭痛について取り上げているのを偶然見つけました。

 

これは!

と思い車を停めてテレビに集中、さて視聴者に伝わった情報は?

 

頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があって、

一次性頭痛は肩こりやいわゆる片頭痛によるもの、

二次性頭痛は脳出血くも膜下出血の恐れがあるもの

 

いつもと違う頭痛を感じたら医療機関に行きましょう。

 

という結論でした。

 

 

・・・うーん、視聴者の知りたいことは伝わったのでしょうか。

 

ということで、

今日は頭痛について適度に考察していこうと思います。

 

 

我々の呼吸は主には「肺」で行っている、

これは間違いないことです。

 

ただし、

胎児(出生前)の段階ではそもそも肺を使える状態になく、

それ以外の循環方法で呼吸をしていた訳です。

 

それが一次呼吸と呼ばれる、脳脊髄液の還流をメインとした呼吸方法です。

 

これだけではなんのこっちゃ分からんですね。

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脳や脊髄という非常にデリケートな器官を、

脳脊髄液が取り囲むことで保護しています。

 

イメージ的には豆腐を水に浮かべているような状態

 

を維持しながら、

常に循環して新陳代謝を繰り返しています。

 

脳脊髄液は脳の表面を覆って流れている訳ですから、

外からその流れを確認する事ができます。

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 頭の骨というものは一つの塊ではなく、

色々なパーツの組み合わせによって繋がっています。

 

従って、

常にパーツの骨同士が密着している訳ではなく伸び縮みするという面白い特徴があります。

 

頭部に優しく触れてこの骨同士の伸び縮みを外から触れて確認すると、

ゆっくり広がっていくような(触れた指を押し退けるような)感覚、

ゆっくりしぼんでいくような(触れた指から離れるような)感覚

が感じられる場所があります。

 

これが脳脊髄液の還流、つまり一次呼吸を知る

ということです。

 

極小さい動きですので、はっきりと感じ取るためにはそれ相応の経験が必要です。

 

そして、

この動きが左右で異なっている、

特定の部位しか動かない

リズムが不整である

 

など、

還流の異常が感じ取れるとき、

何らかの身体症状があります。

 

脳から脊髄全体を流れる

 

という性質から、

頭部の問題、頸部の問題、腰部の問題

を鑑別することもできるようです。

 

 

そして、何かしらの異常に対して一次呼吸を整える

つまり頭蓋骨の動きを均等にしていく作業が還流のトラブルを解決し、

目に見えない頭痛、頸部痛、腰痛

に対する戦略になり得る

 

ということが考えられます。

 

今日はこの辺で終了させていただきます。

目に見えない問題をどう捉えていくか?

非常に専門性の問われる分野であると確信しています。

 

あなたがもし身体の不調に悩んでおられるなら、

少しでもそれらの解決に繋がる情報が提供出来れば幸いです。

 

http://salon-mizuki-rehabilitation.strikingly.com/