週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

治療を実施するにはまず評価が必要!

今日もアクセスいただき、本当にありがとございます。

尾道で唯一の疼痛専門セラピストです。

 

すごく基本的なことかもしれませんが、

我々が体調を崩してお医者さんにかかるとき、

いきなり薬を渡されることはまずありません。

 

問診があって診察、血液検査、レントゲンなど・・・

病院に行けば色々な検査を受けることになります。

 

理由は、当然「原因を特定するため」ですね。

 

原因を特定することができて初めて「治療」が成立します。

 

そして、

我々の領域でも全く同じことが言えます。

 

痛みを抱える対象者に対して、原因を評価する。

「首が痛いのだから首が原因じゃないか」

「腰が痛いのだから腰が原因じゃないか」

と思われるかもしれません。

ただ、

それならば首や腰をマッサージすれば改善するはずですよね。

 

しかし、

実際には全く改善しない。

 

なぜなら、首が痛い原因が別の場所にあるからです。

 

 

頸椎症で手術後、

首の痛みや痺れが続き「腕が上がらない、上げようとすると痛い」という患者さまにお会いしました。

首を手術している訳ですから、当然首(頸椎)に機能障害があります。

 

ただし、

触診をしていくと肩から指先まで全体がガチガチに硬くなっています。

 

そこで、

親指の付け根の「ある部分」を捉えてゆっくりと腕を上げてもらいました。

 

すると、

「あれ、腕が上がるね」「あんまり痛くない」

と驚かれます。

 

何が起こったかというと、

筋膜を利用して短縮した筋肉を一時的に伸張させ、

腕を上げるために必要な引っ張る力が出せるか

を確保したというわけです。

 

つまり、

「腕が上がらない、痛い」という現象に対して、

腕全体の筋肉の強ばりや短縮が原因であり

親指の緊張を上手くコントロールすることで最小限の努力で腕を上げられる可能性がある

という治療仮説が成立します。

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実際、

この方の掌は踵のような皮膚の状態で非常に強張っていました。

 

治療提供後、

「楽に上がるようになった」

という満足感のある結果を得ることができました。

 

 

リハビリという空間は、

どうしてもその性質上「頑張らないといけないもの」「鍛えること」

という世間一般的なイメージが強すぎます。

 

同じ病院内のスタッフですら、

「リハビリじゃけぇ頑張るのよ」

と口を揃えて患者さんを説得しています。

 

これをご覧になったあなたには、

適切な評価(現象→原因→仮説)が治療につながること、

治療には必ずしも努力を必要としないこと

をご理解いただきたい

と切に想っております。

 

適切な治療に当たるためには

評価のための時間が必要になります。

 

肩こり、腰痛でお悩みの方は、

お気軽にご相談下さいね。

 

http://salon-mizuki-rehabilitation.strikingly.com/