週末に本気を出す療法士の日常

東洋医学を研究する療法士が自由診療の世界で戦いながら、普段は会社員として子どもに振り回されつつ学んだことを綴っています。

鍛え方の違い

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

ちょっと他の業務に追われ(ということを言い訳に)遅くなりましたが、

前回 ↓ の続きです。

 

toratezza0316.hatenablog.com

 

前回の記事では、

・落ち着きがない

・姿勢が悪い

・言うことを聞かない・・・

これらの問題を抱える子どもの問題について、

「速筋優位な運動/思考パターン」

という可能性を挙げました。

 

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つまり、

持続的に働き姿勢を制御する筋肉である「遅筋」が未発達なため、

速筋で代償するために瞬間的・衝動的な動きが乱雑さを助長し、

思考パターンもそれに影響される

 

したがって、

・落ち着いて欲しい

・友達と仲良くして欲しい

・動き回るのをやめて欲しい

このような親の希望を叶えるためには、

まず遅筋を鍛えて姿勢を制御できる段階に持って行く必要があるのではないか?

 

そのような仮説を立ててみました。

 

 

筋トレについて考える

 

さて、それではどのようなトレーニングが有効なのか?

について語っていきます。

 

 

繰り返しになりますが、

速筋と遅筋の違いは意外と単純で、

「速筋」は、持久力はないが瞬発的に大きな力が出せる筋肉

「遅筋」は、瞬発的な力はないが持久力のある筋肉

なので、ざっくりとした考え方としては

速筋は高負荷・低回数(10回ぐらいで限界)

遅筋は低負荷・高回数(50回ぐらいで限界)

なエクササイズが理想です。

 

具体的には、

二の腕を太くガチガチにしようと思えば、

持ち上がるギリギリの重さのダンベルを10回ほど肘を曲げ伸ばしする練習を続ければ良いし、

二の腕を細くスラッとさせたければ、

缶コーヒーや500mlペットボトルを持って50回肘を曲げ伸ばしする練習を続ける

というように、

同じ筋肉でも鍛え方が変わってきます。

 

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筋の特徴について

 

速筋は「糖」がエネルギー源で酸素は不要(無酸素運動

遅筋は「脂質」がエネルギー源で酸素が必要(有酸素運動

です。

 

速筋と「脳」は糖質、つまり炭水化物を多く必要とします。

ご飯を抜くと、外から補充するはずの炭水化物が枯渇し、エネルギー源の取り合いが筋肉と脳で発生します。(実際には優先順位は脳>筋肉

結果、

体が脳のために筋肉を分解することで、速筋遅筋云々以前に筋繊維自体の破壊につながるので食事を抜いてはいけません

 

 

遅筋の活動について、

遅筋が働くには酸素が必要ですので、息が上がった状態ではうまく働きません

ラソン選手たちが「遅筋」だけではなく、心肺機能も鍛えなければならないのは、これが原因です。

その上で、「遅筋」が優位に働けば身体の脂肪分をエネルギー源として燃やしてくれるため、キュッと体が引き締まり太りにくくなります。

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子どものトレーニングに向けて

 

これらの知見を基に、子どもの療育でどう応用していけばよいかを考えます。

 

療育に来る子どもの多くは、立位姿勢や歩き方・走り方を観察すれば割と特徴的なパターンが共通していることに気付きます。

・顎が浮いている

・横から見たとき肩よりも耳が前にある

・背骨の動きが乏しく猫背

・膝が伸びきっている(反張膝)

・股関節が硬い、特に足を後ろに伸ばすのが下手

・足の指に力が入っている

・すぐ息が上がる

等・・・

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この中で最も重要だと感じるのは「呼吸機能」です。

すぐに息が上がるということは、上で述べてきたように遅筋が働かないということですね。

 

ランナーが心肺機能を鍛えるのと同様に、子どもの呼吸機能を最低限の水準まで持っていく必要性があります。

 

極端な話、

子どもの遅筋を鍛えるとは呼吸筋を鍛えることとイコールであると私は感じています。

 

したがって、

比較的協力的な子どもには積極的に「ヨガ」を指導しています。

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そもそも「ヨガ」とは、

バラバラなものをつなぎ合わせる

という意味で、

その目的は

「快適で安定した心をつくる」

ことです。

 

そのうちヨガについても詳しく紹介できればと思いますが、正しい指導の下に行えば

腹式呼吸の強化

・内臓の可動性アップ

・緊張状態からリラックスへ=自律神経の安定

・姿勢の安定

 

などの効果が期待出来ます。

 

 あくまでも協力してくれる子に限り、ですが。

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では、やんちゃで気ままなクソガキの場合・・・

 

そもそもエネルギーをもてあましているので、そこそこ消費させるところから始めないと指示もクソもありません。

また、それ「やってみたい」と思わせるようなモデルを示さないといけません。

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何でも良いのですが、

子どもにヒットすれば、それに向けて呼吸のしかた、体捌きへと誘導していき「運動学習」を導くパターンが多いですね。

 

少なくとも、子どもが従ってくれる状況をつくるためには「自分より能力が高い」と思わせる引き出しは不可欠だと感じます。

 

 

話がやや逸れましたが、

徐々に無駄な力を消費せず効率の良い動きを作ることは、どのような領域においても目指すべき原理原則です

 

実際、

「縄跳び0回だったのが15回飛べるようになりました」

とか、

「自転車の補助輪外れました」

とか、

「和式トイレ座れた」

とか・・・

 

少しずつ体の変化が現れてますね。

心の方は、もう少し検証期間が必要ですね・・・

 

というわけで、一つの参考にしていただければと思います。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。