週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

お医者さんの「しっかり運動しなさい」を真に受けてしまうあなたへ

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家のブログへようこそ!

 

このブログは、

元々病院で勤務していたリハビリのプロが起業したことで、遠慮なく病院の理不尽な体質や専門家まがいの連中が不思議な指導をしている様子を皮肉りつつ価値ある情報・正しい知識を皆様にお伝えする

 

そのようなコンセプトでお送りしています。

 

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私のお客さまの大半が何かしら医療機関への不満を持たれており、それをお聴きする機会が圧倒的に増えたためにお客さまの声を代弁する部分もちょくちょく出てきます。

 

 

私も医療機関で長年やってきた人間ですので、病院の重要性は嫌というほど分かっていますが、

ことリハビリテーションにおいては周囲からは未だにブラックボックス的な意識が強く、

頑張るもの・しんどいもの

というイメージが医療者側にも存在します。

 

 

日本の制度上、

ドクターの指示の下にコメディカルが従う

という確かなヒエラルキーが存在するため

「痛みは薬で抑えるからしっかり運動させなさい」

という処方も日常的に飛び交います。

 

 

服薬によって痛みが消失していればそれもありかも知れませんが、

実際には多少マシな程度か感覚が麻痺してしまっている、しんどい

など、副作用や違和感を抱えたまま対象者は「なぜこんなしんどい思いをしてまで頑張らなきゃいけないの?」

的な思考に陥りがちです。

 

 

そこで、

我々現場で対象者に触れるセラピストには選択肢があります。

 

1.ドクターの言われた通りにトレーニングをさせる

2.リハビリテーションの目的を明確にした上で優先事項を優先する

 

 

 

 

どちらを選ぶかは自由ですが・・・

スポーツ障害でもない限り、ほぼ全ての対象者の目的は「楽に動けること」です。

 

 

「楽に動けない」対象者の抱える問題をざっと挙げると、

 

・姿勢が崩れている

・呼吸が浅い

・身体全体が強張っている

・内部器官の恒常性が崩れている

・血行障害

・筋断裂

・ホルモンバランスの破綻

etc・・・

 

など、挙げればキリがないのですが、

これらは関連性のない別々の問題などでは決してなく、重症な人になるほど複合的なトラブルを抱える傾向にあります。

 

例えば、

「立っているだけでもしんどくなる」

と仰る方の抱えやすい問題について考えてみると、

慢性的な姿勢不良に伴い呼吸筋の活動が抑制され上半身が重力に負けてしまう。

すると、

腹腔内の臓器が骨盤に挟まれ圧迫された結果、消化吸収や解毒排泄などの機能が抑圧され循環不全に陥り

「常に身体が重たい」

「腰が痛い」

「すぐに体調を崩す」

 などのトラブルを引き起こします。

 

これらの問題を解決するには姿勢に関わる要素を改善させる操作を加える必要があります。

 

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つまり、

「〇m歩けば良くなる」

「鍛えれば元気になる」

という考え方とは根本的に異なるものです。

 

なお、

ウォーキングやセルフエクササイズで改善する人ももちろんいますが、あくまでも軽症の方です。

 

一定水準以上の不調に対してはプロフェッショナルによる鑑別と治療が必要です。

 

 

お医者さんは診断と薬の専門家ですが、運動の専門家ではない

 

我々は素人の意見に左右されることなく、プロとして自分の目で対象者の問題に向き合う努力が必要です。

 

 

 

「しっかり動く」前に「動けるコンディションに引き上げる」という作業の重要性。

 

 

一流のスポーツ選手は1日も欠かさず自分のパフォーマンスを磨いています。

セラピストにもそのようなマインドが定着していくと、もっと顧客の利益につながるでしょうね。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

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