週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

ぎっくり腰について考えてみるとやはり「疲労」がポイントになる。

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家のブログへようこそ!

 

 

前回の予告通り、

「ギックリ腰」について何回かに分けて考察していきます。

 

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なお、

初めてこのサイトをご覧になる方がいらっしゃいましたら、

まずはこちらの記事からどうぞ↓

toratezza0316.hatenablog.com

 

 

さて、以前もどこかで紹介しましたが

ギックリ腰とは筋膜性の全身疲労である

と言い変えることがます。

 

 

私自身まだ経験したことはないので、

本当の意味でギックリ腰の苦しみを理解できているかと言われると言葉に詰まります。

 

ただ、

夕方の最も疲労が蓄積した状態で患者さんを介助しようとしたとき、

「・・・ヤバイ」

と感じて呼吸と姿勢を最大限コントロールすることで自分自身の損傷を回避したことは何度かあります。

 

 

 

 

人体にはたくさんの筋肉がついていますが、

どこからどこまでつながっているかで単関節筋多関節筋に分けられます。

 

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単関節筋は1つの関節を跨ぐのみで比較的小さな筋肉が多いのですが、

多関節筋は2つ以上の関節を跨いでいるため筋肉の面積が広く、より強い張力で関節運動を行わせます。

 

したがって、

それぞれの役割としては

単関節筋は1つ1つの関節を安定させること

多関節筋は関節を強い力で引っ張り動かすこと

と言い換えることができます。

 

 

そして、

先に筋疲労を起こすのは小さい筋肉である単関節筋だ

という特徴があります。

 

 

関節を安定させる筋肉が疲労した状態で、

ふと荷物を持ち上げる

立ち上がる

中腰になる

など加重のかかる全身運動を行うと・・・

 

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単関節筋が機能しない状態で多関節筋が脊椎や骨盤を強い張力で牽引する結果、

 

引っ張る力が不安定になった一カ所に集中し

「グキッ」

と関節のズレを生じさせます。

 

これが欧米では「魔女の一撃」と呼ばれているギックリ腰のメカニズムです。

 

 

したがって、

いかに多関節筋の働きを抑制して単関節筋を働かせるか

という視点で考えると対処の仕方が見えてきます。

 

やはりインナーマッスルの使い方がポイントになりそうですね。

 

 

 

長くなりますので、今日はここまでとします。

次回につづきます。 

 

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