変形性膝関節症はどうしようもないものだと諦めているあなたへ
今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。
尾道で唯一の疼痛治療専門家のブログへようこそ!
病院の中で仕事をしていた頃は、結果が出ようが出まいが目の前から顧客がいなくなることはないし、
放っておいても医学的管理の時期を脱することで自然回復する場合も多いため、
はっきり言って「ぬるま湯」な現場でした。
それくらい地域には身体に問題を抱えた方が多くいらっしゃるし、勉強不足な専門家まがいのセラピストが溢れていると断言できます。
それはさておき、
今日の記事は変形性関節症という、専ら高齢者の多くが抱える痛みの問題について触れていきます。
以前もこんな記事を書きましたが・・・
皆さんも、時々「よくこれで歩けるな」というくらい脚が変形し、正面から見ると「O(オー)の字」型の人(O脚)を見かけたことがあると思います。
そんな方を見かける度に、
長年頑張ってきた方なんだなと思いますし、実際に話を伺うと大抵苦労話が出てきます。
で、
何に困っているかと聞くと、
ほぼ全員が「膝が痛い」と答えられます。
ただ、
膝という明確な症状があったとしても他の部位は正常に機能しているのかと疑い、検証していくことが痛みを解釈する第一段階です。
なお、
膝の軟骨がすり減っているとか、油が切れているとか、
お医者さんが必ず言うであろうどうにもならない構造の問題についてここで触れることはしません。
人間の歩き方は十人十色で、その人にとっての正解・不正解は様々ですが、
重要な指標の一つに足の裏の硬さがあります。
あなたは歩くとき、どこに体重がかかっていると感じますか?
O脚の方の殆どが、骨盤から足部に位置する外側の筋肉が異常に引き伸ばされ、それを補うために拇指(親指)の付け根を押し付けたような歩き方をされる傾向にあります。
ちょうど車でいえばタイヤのキャンバー角を外側に向けた状態でしょうか。
タイヤを外側に張り出すことで車はコーナーリングの性能が上がりますが、
タイヤの接地面積は内側に集中して結果的に磨耗しやすい状態となります。
つまり、
膝が痛いと仰る方の足底面は局所的に過剰なストレスに晒され、硬くなって短縮している組織が高頻度に見つかります。
その代表的なものが後脛骨筋です。
この筋肉は脛から足底に伸びており、足の裏を床に接地するために重要な働きをするインナーマッスルです。
これが過剰に緊張し弾性を失ってくると、
床面に対して足部を押しつけるようにして体重を支えようとする
というパフォーマンスの変化が生じてきます。
つまり、床からの衝撃が
足底⇒下腿⇒膝
へと吸収されることなくダイレクトに伝達し膝の症状として出現してくる
という可能性が考えられます。
したがって、後脛骨筋の緊張を取り除く作業を介して床面に対する足の裏の使い方を制御する作業が膝へのストレスを減らす戦略になり得る
という結論に至ります。
あまり細かいことは端折りますが、
ポイントは後脛骨筋の終点が親指の付け根に相当しているということです。
自分の足の裏で親指の付け根の辺りを押さえてみて痛みを感じるようなら、
少なくとも後脛骨筋の筋疲労があるということです。
実際の治療では後脛骨筋を外から滑走させる操作を加えることで膝への負担が軽減し、明らかに骨関節の構造に問題のある患者さんでも「足が軽くなった」と仰います。
あなたがもし膝や脚全体に違和感を感じているのであれが、足の裏に注目してみることで何か変化が得られるかもしれませんね。
今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
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