週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

内蔵を動かすリハビリテーション

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家 のブログへようこそ!

 

 

つい先日のことですが、肥満の方が集団でダイエットに取り組むテレビ番組についつい見入ってしまいました。

 

体脂肪だらけの彼らを相手に、あの手この手で痩せるための戦略を使っていく訳ですが、

肥満の身体にムチ打って限りなく限界まで追い込む

という作業を繰り返した結果、どうにか8人合せて100kg分の減量に成功する

という、ある意味感動的な番組でした。

 

 

何が言いたいのかというと、

プロのトレーナーは筋骨格の問題内蔵の問題の両者にフォーカスしている

というとです。

 

我々の業務は何かしら身体に問題を抱えている対象者への指導という点で共通する部分が多いのですが、

一般的にセラピストは対象者の筋骨格に対するトレーニングしか提供しない

という現状があります。

 

番組内で、トレーナーは

彼らの「内臓脂肪」を燃やして中身から改善させることを目的に「内臓をひねる」「美腸エクササイズ」などを戦略として用いていました。

つまり体幹へ刺激を入れて消化器官や臓器の働きを活性化させる

という作業を意図的にされていたのですね。

 

 

以前こんな記事を書きましたが・・・ 

toratezza0316.hatenablog.com

 

おさらいになりますが、

  • 筋膜と内臓は密接につながっており、内臓が過負荷に晒された状態では骨格筋の働きも鈍ってくること
  • 現代人はとかく内臓に負担をかける生活様式であること

 

ということです。

 

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臓器には様々な役割がありますが、ざっと分類すると

消化、吸収、排泄、解毒、循環、免疫 

といった具合です。

 

 

これまでの臨床経験から、

何らかの痛みを抱えた方は大抵これらの機能が停滞している印象があります。

 

例えば、

慢性的に痛み止めを服薬している方の肝臓付近の腹膜は緊張しやすい傾向にある(肝臓は異物に対して解毒作用を発揮するため)し、

腰痛のある方の骨盤付近の腸の蠕動運動は乏しくなっていることもしばしば見かけます。

 

自分のお腹に手を当てて少軽く圧迫を加えたとき、

  • 硬さや緊張感に左右差がある
  • 明らかに痛みを感じる部位がある
  • そもそも肋骨や骨盤の位置が左右で違う

 

など、何かしらの異変を感じる部位があれば、その場所に相当する器官のストレスが考慮されます。

 

あなたがもし痛みを抱えているのであれば、

一度自分の身体の中で恒常性の低下している要素について確認してみる、見当をつけることも重要になりそうですね。

 

 

西洋医学は間違いなく救命や治療の質を高めましたが、身体の原理原則に則って自然治癒力を高めるための医療はどちらかというと遅れています。

 

 

具体的な問題解決については個別に相談させていただいておりますし、また追って紹介させていただければと思います。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

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