高い水準のルーティンをつくる
今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。
尾道で唯一の疼痛治療専門家 のブログへようこそ!
そろそろ臨床的な内容を含んだ記事を再開していこうと思います。
その前に、
少し前から戦うステージが変わり、働き方にゆとりを感じるようになりました。
結果、
朝のピリピリした感じや迷走してばかりの組織の方向性に振り回されることなく、穏やかな気持ちで臨めるようになりました。
思いのほかメンタルコンディションは重要で、対象者と向き合う前に自分の内面が安定していることで精度が上がって来たように感じます。
また、
私の価値を認めて下さる新しい繋がりができ、私自身も「与える者」としての人生のタスクを大切にしていきたいと思っています。
さて、
我々セラピストに限らずあらゆる仕事には「引き継ぎ」というものがあります。
前任者から仕事の内容を受け、消化した上で自分の能力が発揮できる戦略へと落とし込む作業だと理解しています。
したがって、
「前任者と全く同じことをしなければならない」などということはほぼないでしょう。
ある仕事の目的に対して、
目先の目標やそれに到達するために必要な戦略を立て、
実際の戦術として実働する。
つまり、
引き継ぐときに最も重要なのは顧客が抱える問題や利用できるリソース、長期的な展望などであって、具体的な手段は新しい担当者が自分の価値感と責任において判断することだと思っています。
特に専門家の集団では、それらが横の関係を築く上で重要です。
「〇〇を何回」
「××を何分」
「△周歩く」
というメニューの押しつけはいわゆる「使いっ走りのデレゲーション」と呼びます。
デレゲーションとは、所有している権利や責任を他者に譲ることです。
「こうしろ」「ああしろ」という戦術のみの指示は極端な話「奴隷やパシリ」として扱うということになり、責任も権利も譲ったことにはならないため指示した方の負担は変わらず有能な人材も育ちません。
仕事を任せる相手の自由意志や自覚、良心、想像力を尊重すること、結果に責任を持たせることで、時間はかかるが後に何倍もの効果を生み出すことに繋がる
とスティーブン・R.コヴィーは言います。
世界的に有名な著書ですし、全てを紹介するとなると非常に骨が折れる作業になりますが何度読み返してもその都度気づきが得られる本です。
いつの間にか臨床関係なく最近のパターンになってしまっていますが・・・
セラピスト1人1人が自己責任において課題と向き合うことをルーティンワークとしていけるよう働きかけていきたいと思っています。
「7つの習慣」についてはまた事ある毎に触れていこうと考えています。
今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。