週末に本気を出す療法士

自分の目に映る「リハビリ難民」を西洋と東洋、双方向から診る療法士。セミナー寅丸塾を不定期で開催しながら、普段は家でも職場でも子どもに振り回さる会社員。

費用と収益

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家のブログへようこそ!

 

徐々にブログの内容が本来の趣旨と離れていっていますが、自分の知識を整理するためでもあり誰かにお読みいただく以上、そこそこ情報処理をしていくことで何か役に立つことができるかもしれません。

 

「簿記」という、一見我々とは非常に縁遠い学問を浅ーくかじったときのことを基に記事にします。

 

 

世の中のあらゆる取引には「会計」という作業が伴うのですが、経理担当者が会計業務をする際「仕訳」という素材を元に帳簿記入をする・・・

それが「簿記」という技術だそうです。


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仕訳とは、1つの出来事に対して2つの情報を記録すること。

つまり、ある商品を売買するとき

「売り手」の情報は「千円の利益」と「商品を売った」という事実、

「買い手」の情報は「千円払った」と「商品を手に入れた」という事実

があり、

売った商品の価値と顧客からもらうお金が同じでなければならない「等価交換の原則」に基づいているということ。

 

また、商品を生み出すためには見えない所で製品に対する「費用」が生じます。

我々セラピストの場合、この費用に相当するものは自分の努力に他なりません。

そして、その努力の結果生まれる他人への成果を「収益」という形で表現します。

 

したがって、

収益-費用=利益

となるわけです。

 

利益を最大化するためには収益を上げるか費用を抑える必要があるのですが、

費用を抑える=自分の努力をしない

という意味では決してありません。

 

高い品質の商品をお届けするため、今すぐ利益は発生しないが将来のための投資はその組織や個人の「資産」として捉えます。

同じ支出でも将来の利益のために使った物は「資産」で、目の前の取引のために必要になった支払いが狭い意味での「費用」というらしい。

 

ということは、 我々は資産をできる限り増やす努力をした上で顧客から投資していただき、ようやく利益として等価交換できるわけですね。


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専門家は養成校を卒業することは当然として、その後に何を学んだかで報酬相応の働きができるかどうかが決まります。

 

現時点では、新人でもベテランでもエースでも、一律の報酬を受け取るのが医療保険制度ですが、いつまでこの制度は通用するのでしょうか?

知識をつければつけるほど矛盾を感じていく今日この頃です。

 

・・・簿記の話でしたが、結局何が言いたかったかというと、

 

我々に顧客の人生を投資する価値があるかどうかをセラピスト自身も考える必要があるということ。

 

セルフメディケーションという言葉が出回り始め、自分の責任で価値あるサービスを選択することが推奨されています。

選ばれるセラピストになりたい

と頑張るきっかけになった1つがこの本でした。