尾道の疼痛専門セラピスト のブログ

「痛み」の専門家で病院勤務を経て起業した作業療法士のてっつぁんです。徒手医学とリハビリテーションについてのマーケティングをしています。

膝が痛いのは膝の問題か?

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

尾道で唯一の疼痛治療専門家 のブログへようこそ!

 

 

世間はGWですね。

いい加減な年齢になってくると、特別な外出よりも嫁の実家でのんびり過ごさせてもらうだけで十分になってきました。

 

 

今日は、

以前もお伝えした、腰痛に悩まされている親戚のおばあちゃんのエピソードを記事にします(以前の記事は↓)。

 

toratezza0316.hatenablog.com

 

90歳を超えてもマイペースで独り暮らしを満喫している妻の祖母は、

年末年始の時点で腰を支える殿部の筋肉の硬さが問題でしたが、

最近になってまた新たな問題が出てきたようです。

 

 

動き始め・歩き始めの膝や脛の痛み

フラフラとバランスが取りづらく何かに捕まりながらやっと歩いている

 

という問題を抱えており、

病院でレントゲンを撮ったところ

「背中の骨が歪んでいる、これは治らんです」

と言われたそうです。

 

そして、

やはり電気を当てたり足首や膝のマッサージに通っていました。

 

ただ、

前回と違う点は腰の痛み自体は主症状でなくなり、セルフエクササイズも習慣にされていた

ということ。

今回の帰省を機に、嫁の母親からお願いされてきちんと診てみることになりました。

 

 

祖母の家に親戚を交えてお邪魔している訳ですから、

「多くの証人がいる前で期待通りの結果を出す」

というかつてないプレッシャーに襲われながらも平常心を保ち、

いつも通りの仮説-検証作業を展開していきます。

 

 

「血圧の薬は飲むけど痛み止めは飲まないよ」

「特別腰が曲がったような感じはないよ」

「いつも痛い訳じゃないけど、夜起きてトイレに行くのが特にフラフラする」

「あんまり下痢も便秘も感じないけどね」

etc・・・

 

祖母の訴えは全国どこでもよく聞くような内容ですが、

年齢の割に薬は最小限で内臓系の負担はそうでもないのだな、

と分かります。

 

 

従って筋原性の問題を鑑別していくことに主眼を置きますが、

「フラフラする」=身体の中心に近い部位の問題を疑う必要がありますし、

脚が出ないという現象から、やはり股関節のトラブルを考慮すべきです。

 

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何度か紹介したように、

筋肉というものは繰り返し負荷がかかり柔軟性が失われてくると、

その部位のパフォーマンスは落ちそれ以外の部位で代償しようとします。

 

歩き方は当然人によって様々ですが、

高齢の方ほどメカニカルストレスが蓄積し局所的なダメージを逃がしにくくなります。

 

祖母の場合、

殿筋の筋疲労から柔軟性が低下した殿筋を中心に、筋肉同士の円滑な滑りが損なわれ(主に×印をつけた部位)股関節が機能しなくなっていた

 

その結果、

膝や下腿部の努力を余儀なくされた訳です。

 

つまり

(股関節)が制御されないまま下(膝や下腿)が働き過ぎる

というアンバランスな運動になっていたのです。

(実は前回アドバイスしたときには、「腰痛」がメインだったために骨盤上部のエリアしか確認できていませんでした。)

 

原因が分かればあとは滑りをよくしていく作業です。

 

 

実施後には本人を含めてその場にいた全員が「歩きやすくなった」と変化を感じ、

祖母は「ホンマに脚が軽くなった」と以前と同じように小走りでひ孫達の世話を焼き始めました。

 

 

セルフエクササイズを指導したあと、

私は自分の責任を果たすことができたことに、これまでで一番と言ってよいほど安堵しました。

 

一番嬉しかったのは、

妻の笑顔と「ありがとう」という言葉。

 

ふとこんな想いが自分の中によぎります・・・

 

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・・・井上雄彦先生すいません。

 

ただ、

自分の努力してきたことが認められる、報われるというのはすごく嬉しいです。

 

 

セラピストの究極的な使命はやはり、

対象者の健康寿命にどれだけフォーカスできるか

だと思っています。

 

私の商品にどれだけの価値があるのかを判断するのはあくまでも対象者ですが、

西洋医学のみでは一見解決出来そうにない問題に対して、

全力で向き合っていくことをお約束します。

 

そのための刃を研ぎ続けていくことも。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

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