週末に本気を出す療法士の日常

東洋医学を研究する療法士が自由診療の世界で戦いながら、普段は会社員として子どもに振り回されつつ学んだことを綴っています。

鍛え方の違い

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

ちょっと他の業務に追われ(ということを言い訳に)遅くなりましたが、

前回 ↓ の続きです。

 

toratezza0316.hatenablog.com

 

前回の記事では、

・落ち着きがない

・姿勢が悪い

・言うことを聞かない・・・

これらの問題を抱える子どもの問題について、

「速筋優位な運動/思考パターン」

という可能性を挙げました。

 

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つまり、

持続的に働き姿勢を制御する筋肉である「遅筋」が未発達なため、

速筋で代償するために瞬間的・衝動的な動きが乱雑さを助長し、

思考パターンもそれに影響される

 

したがって、

・落ち着いて欲しい

・友達と仲良くして欲しい

・動き回るのをやめて欲しい

このような親の希望を叶えるためには、

まず遅筋を鍛えて姿勢を制御できる段階に持って行く必要があるのではないか?

 

そのような仮説を立ててみました。

 

 

筋トレについて考える

 

さて、それではどのようなトレーニングが有効なのか?

について語っていきます。

 

 

繰り返しになりますが、

速筋と遅筋の違いは意外と単純で、

「速筋」は、持久力はないが瞬発的に大きな力が出せる筋肉

「遅筋」は、瞬発的な力はないが持久力のある筋肉

なので、ざっくりとした考え方としては

速筋は高負荷・低回数(10回ぐらいで限界)

遅筋は低負荷・高回数(50回ぐらいで限界)

なエクササイズが理想です。

 

具体的には、

二の腕を太くガチガチにしようと思えば、

持ち上がるギリギリの重さのダンベルを10回ほど肘を曲げ伸ばしする練習を続ければ良いし、

二の腕を細くスラッとさせたければ、

缶コーヒーや500mlペットボトルを持って50回肘を曲げ伸ばしする練習を続ける

というように、

同じ筋肉でも鍛え方が変わってきます。

 

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筋の特徴について

 

速筋は「糖」がエネルギー源で酸素は不要(無酸素運動

遅筋は「脂質」がエネルギー源で酸素が必要(有酸素運動

です。

 

速筋と「脳」は糖質、つまり炭水化物を多く必要とします。

ご飯を抜くと、外から補充するはずの炭水化物が枯渇し、エネルギー源の取り合いが筋肉と脳で発生します。(実際には優先順位は脳>筋肉

結果、

体が脳のために筋肉を分解することで、速筋遅筋云々以前に筋繊維自体の破壊につながるので食事を抜いてはいけません

 

 

遅筋の活動について、

遅筋が働くには酸素が必要ですので、息が上がった状態ではうまく働きません

ラソン選手たちが「遅筋」だけではなく、心肺機能も鍛えなければならないのは、これが原因です。

その上で、「遅筋」が優位に働けば身体の脂肪分をエネルギー源として燃やしてくれるため、キュッと体が引き締まり太りにくくなります。

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子どものトレーニングに向けて

 

これらの知見を基に、子どもの療育でどう応用していけばよいかを考えます。

 

療育に来る子どもの多くは、立位姿勢や歩き方・走り方を観察すれば割と特徴的なパターンが共通していることに気付きます。

・顎が浮いている

・横から見たとき肩よりも耳が前にある

・背骨の動きが乏しく猫背

・膝が伸びきっている(反張膝)

・股関節が硬い、特に足を後ろに伸ばすのが下手

・足の指に力が入っている

・すぐ息が上がる

等・・・

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この中で最も重要だと感じるのは「呼吸機能」です。

すぐに息が上がるということは、上で述べてきたように遅筋が働かないということですね。

 

ランナーが心肺機能を鍛えるのと同様に、子どもの呼吸機能を最低限の水準まで持っていく必要性があります。

 

極端な話、

子どもの遅筋を鍛えるとは呼吸筋を鍛えることとイコールであると私は感じています。

 

したがって、

比較的協力的な子どもには積極的に「ヨガ」を指導しています。

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そもそも「ヨガ」とは、

バラバラなものをつなぎ合わせる

という意味で、

その目的は

「快適で安定した心をつくる」

ことです。

 

そのうちヨガについても詳しく紹介できればと思いますが、正しい指導の下に行えば

腹式呼吸の強化

・内臓の可動性アップ

・緊張状態からリラックスへ=自律神経の安定

・姿勢の安定

 

などの効果が期待出来ます。

 

 あくまでも協力してくれる子に限り、ですが。

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では、やんちゃで気ままなクソガキの場合・・・

 

そもそもエネルギーをもてあましているので、そこそこ消費させるところから始めないと指示もクソもありません。

また、それ「やってみたい」と思わせるようなモデルを示さないといけません。

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何でも良いのですが、

子どもにヒットすれば、それに向けて呼吸のしかた、体捌きへと誘導していき「運動学習」を導くパターンが多いですね。

 

少なくとも、子どもが従ってくれる状況をつくるためには「自分より能力が高い」と思わせる引き出しは不可欠だと感じます。

 

 

話がやや逸れましたが、

徐々に無駄な力を消費せず効率の良い動きを作ることは、どのような領域においても目指すべき原理原則です

 

実際、

「縄跳び0回だったのが15回飛べるようになりました」

とか、

「自転車の補助輪外れました」

とか、

「和式トイレ座れた」

とか・・・

 

少しずつ体の変化が現れてますね。

心の方は、もう少し検証期間が必要ですね・・・

 

というわけで、一つの参考にしていただければと思います。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

「多動」について仮説を立ててみた

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

徐々にサボり癖がついてきてます。

 

今日の話は子ども関連ですが、大人にも共通する部分があります。

落ち着きがない子どもを診ていて気になったことを「仮説」として記事にしました。

 

 

親の願いはほぼ共通

 

毎日のように、何かしら問題のある子どもと触れているといろんな共通点を発見します。↓

toratezza0316.hatenablog.com

 

ざっと復習しますと、

・姿勢が悪い

・すぐ疲れる

・待てない、すぐに動こうとする

・乱暴

・運動が下手

などなど・・・

 

ここでは「抗重力筋」の必要性について語りました。

 

見れば見るほど「ウチの子はまだマシだな」と思わされます。

 

 

そして、

親の訴えもほぼ共通しており、

「落ち着いてほしい」

「姿勢をよくしてほしい」

「友達と仲良くしてほしい」

のどれかが必ずランクインしております。

 

まぁ、親としては当然の願いです。

 

が、その願いをかなえるにはかなりの労力と戦略が必要になります・・・

 

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速筋と遅筋の関係

 

話は逸れますが、

動物の筋肉には、いわゆる速い筋肉(速筋)と遅い筋肉(遅筋)があります。

 

速い筋肉とは白筋繊維のことで、獲物を瞬時にとらえることに長けている白身魚(カレイとか)のように短距離型の筋肉のことを言います

 

遅い筋肉とは赤筋繊維のことで、休むことなく回遊する赤身魚(マグロとか)がイメージしやすいでしょうか。

 

つまり、

白筋繊維は瞬発力

赤筋繊維は持久力

を発揮する筋肉です。

 

スポーツ選手でも、体型を見ただけで瞬発力タイプか持久力タイプかは感覚的にすぐ分かりますよね。

 

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人間の筋肉には速筋と遅筋が混在していますが、部位によってその割合が違います。

 

速筋の割合が多い筋肉は、

大腿直筋

外側広筋

大胸筋

胸鎖乳突筋

上腕三頭筋

 

遅筋の割合が多い筋肉は

ヒラメ筋

前脛骨筋

内側広筋

長腓骨筋

三角筋

 

等です。

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話を戻しますが、

いわゆる「多動」「注意散漫」「姿勢が悪い」子どもが自分のカラダを意識していることなどほぼありませんが、

これらの身体的・精神的な特徴はどうしても「速筋優位」な印象が拭えません。

 

速筋優位な運動パターンが慢性化すると、

思考パターンもそれに感化されてしまうのではないでしょうか。

 

つまり、

突発的・衝動的な行動を続けていると

突発的・衝動的な思考になり、

社会性の発展を阻害していきます。

 

 

結果的に、

遅筋の働きである持続的な姿勢制御が出来ず、

速筋繊維を動員して突発的に動き回ることで代償的に姿勢を保とうとし

注意や思考能力も非協調的なものになる

という現象が発生します。

 

 

これに対して、

・注意を促す

・難しい問題を与える

・〇分間じっとさせておく

といった表面的な課題を提供しても問題の本質に到達していない可能性があります。

 

 

速筋優位の運動パターンの割合を減らして遅筋を出力させる戦略

を提供することができれば、

姿勢制御

ボディイメージ

衝動性

注意

社会性

という、一見別々に見えて密接につながっている要素の発達につながっていくのではないかと考えています。

 

発達を支援する上で、

我々は動物であるという事実を忘れてはならない。

 

友達と仲良くする

とか、

助けを求められる

とか、

親の言うことを素直に聞ける

とか、

 

社会的適応能力とは基本、より低次なレベルであるカラダの形成の後に出来ていくものです。

 

基礎も出来てないのに2階の天井を作ろうとする大工はおりませんので・・・

 

 

次の記事では、どのように遅筋を鍛えていくかについて言及していこうと思います。

 

今日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

誰かがついてくる人は突き抜けている

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

数年前までセミナーを受ける側だった自分が、

セミナーを開く側になって1年以上経ちました。

今日はそんな、「思い出話+α」です。

 

 

前回の内容はコチラ ↓

toratezza0316.hatenablog.com

 

 

下積みから得たもの

 

なぜ突然そんな話になるのか?

それは初心に返るためです。

 

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作業療法士として仕事に就いてから、数え切れないほど色んな勉強会に参加してきました。

 

その目的は、

・どうやったら患者を治せるようになれるか

・あの人のようなセラピストになりたい(あの人のようにはなりたくない)

 

この2点に尽きます。

 

どの仕事でもそうだと思いますが、

免許を取り立ての新人療法士で患者に価値を提供できる人は殆どいません。

当然周りの先輩が頼りになるわけですが、

この先輩というのが今後のセラピスト人生を大きく左右する存在となります。

 

・・・

自分の場合は、

目標となる先輩が見い出せず自分がやるしかない

という意識からでしたが、

当時はセミナーを受けても今ひとつ納得出来る、もしくは面白いと思えるものがなく、

自分のレベルが低いからなのか・・・?

という自己嫌悪に陥ることも少なくありませんでした。

 

 

時が流れ、

自由診療分野で戦うための修行に明け暮れながら、ふと気がつきました。

 

何かを学ぶためにはその道のスペシャリストに付く必要がある。

 

まぁ、当り前のことなんですけど・・・

 

経験上、大抵のセミナーでは

・理論的な講義がメインで実践はオマケ程度の時間だったり全くない

・参加者同士でディスカッションする(インプット・アウトプットはできる)

が多いです。

 

しかし、私の修行場では

・理屈は最低限、その場で結果を出し参加者にもそれを求められる

これに尽きました。

 

初めて会う受講生の抱える問題を、理屈抜きで、その場で解消してくれるのだから、そりゃあその人の技・物の見方を学びたくもなりますよ。

 

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正に自分の求めていたものでした。

 

 

それから・・・

まぁ色々あって自分の生き方を見つめ直していた時期に、私の技術を学びたいという人が現れました。

 

師匠が提供してくれたものを、私自身が伝えていく番になった訳ですね。

 

あのとき感じたパラダイムシフトを自分が与えることができるだろうか、という不安。

クライアントが患者から同業者になると、違ったプレッシャーが襲ってきます。

 

準備だけはしっかりして臨まないと・・・

そう思いながら今日までやってきました。

 

いつの間にか週末のルーチンワークの一つとなり、

今度は職場でもそれに近い業務を依頼されるようになりました。

 

すでに私は師匠の下を離れ完全に独学になっちゃってるので自分がどの程度成長したのか正直あやふやなんですが、

信頼されて技術を伝えられる程度には必要としてくれる仲間が得られているので間違ってはないのかなと思っています。

 

 

問題はこれからの展開なんですが・・・

実力のない者が年功序列で幅を利かせる情けないこの業界に革命を起こそう、とまでは言いませんが、

少なからず不満を持っている若手はたくさんいます。

 

・何かを変えるには実力が必要

・愚痴を吐くよりも行動できる

・自分の健康状態にも気を配れる

・論文やエビデンスなどよりも「結果」が重要

・自分の仕事の価値を協会の受け売りでなく自分の言葉で伝えられる

 

そんな意識を持ったセラピストに、私のグループに新たに加わっていただければ嬉しいですね。

 

 

これまで考えないようにしていましたが、最近になってそんな意識が芽生えてきました。

ちょっとずつそのための準備をしていこうと思います。

 

今日はそれが言いたかっただけの記事です。

 

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

運動の土台を作るのがセラピストの仕事

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

ここ1ヶ月ほど東洋医学の話ばかりしていましたが・・・

 

toratezza0316.hatenablog.com

  

実はかなりの労力を費やしている状況が負担に感じてきたこともあり、

そろそろ脱線してもいんじゃね?  

 

ということで、

今日は子どものお話です。

 

 

会社員のジレンマ

 

何度か触れましたが、

私の勤務先は療育センターなのでほぼ毎日のように子どもとふれあうのですが、いかんせん新参者なので、

自分の経験値は揺るぎないものがあっても郷に入っては郷に従うことは必要だと、

当初は思っていました。

 

しかし、

評価期間

検査測定

標準化

IQ

 

・・・など、いかにもお役所が好きそうなマニュアル仕事に納得しきれず、

表面的には理解を示しつつひっそりと独自路線を突き進むことにしております。

 

もっとも、

・ウチの子が他の子と比べてどのくらいなのか

・進学にあたって私立をお受験するべきか

と、

色々検査して欲しいという両親も中にはいます。

それで満足されるのであればやりましょう、です。

問題の本質はそこなのかどうかはおいといて。

 

 

不器用さについて考える

 

1年近く、今の職場でそれなりの数をこなしてみて感じたこと。

 

落ち着きのなさやこだわり、癇癪持ちなど・・・

様々な子どもの相手をしてきましたが、それらの症例の中に多く見受けるのが

「ウチの子不器用なんです」という訴えです。

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この「不器用さ」とは何を指すのか?

 

・箸や鉛筆の持ち方

・指の力のなさ

・姿勢が悪い

・身体がぐにゃぐにゃしている

・身体が硬い

・よくこける

・走るのが遅い

・ボールの投げ方が悪い

・全身に力を入れて歩く

・とにかく運動が下手

・特定の競技しかやろうとしない

などなど・・・

 

 

最近はどこの市町村でも子どもの発達を支援する場所はできつつあるようです。

ただし、

放課後デイサービスとか体操教室とか、

あくまでも集団で足並みを揃えることを前提としたものであることが多いようで、

専門家がマンツーで診てくれるという機関は少ない。

 

 

話をもどします。

先ほどの不器用さの原因について、

 

①単純に経験の不足による未熟さ

であれば、上記のように地域の集団で色んな活動を一緒にしてあげれば自然と上達していきます。

 

しかし、

②抗重力活動の機能不全

だと、話が違ってきます。

人間は二足歩行で生活するために、本来前足で上半身を支えるべきところを全て骨盤・下肢に託しました。

つまり、我々は普通に生活しているだけで常に上半身が骨盤にめり込んでいるわけです。

 

それを防ぐために脊柱とその周囲の筋肉が発達し、

 身体が崩れることを防ぎ

 内臓への圧迫を回避し

 腹圧をかけることで呼吸が効率化し

 ダイナミックな移動能力を獲得し

 上肢(=腕)を自由に使えるようになった

わけです。

 

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これらの原則に則ると、

「うちの子筆圧がものすごく弱いんです」という訴えに対して、

字をたくさん書く練習をさせる前に、抗重力活動がどの水準なのかをまず疑ってかかる必要があります。

 

呼吸・循環・気道

をベースに、

重力に反する活動全般

例えば「起き上がる」「立つ」「飛ぶ」「走る」「投げる」

などの技能を把握することでしょうか。

 

「馬鹿にしないでください、ウチの子は起き上がることくらいできます!」

なんて声が聞こえてきそうですが、

筆圧の弱い子は大抵これ ↓ ができません。

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ボールを投げる時も、

そもそも床から足→骨盤→肩→ボールとエネルギーを伝達して推進力に変えるなんていう技能がありません。

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これらの問題は一つ一つ分けて考えるのではなく、

抗重力筋の不活動によって

・重力に対して持続的に抗えない

・腹圧がかからず呼吸器・内臓の動きに影響を与えている

・協調的な荷重移動の稚拙さや床反力を上手く使えない

・指先の高度なパフォーマンスを発揮するだけの安定がない

といった問題に帰属させることができます。

 

 

子どもの幸せをつくる

 

つい先日も、「縄跳び」の苦手な子どもの相手をしました。

試しにジャンプさせると、

床を蹴る力が弱く、それを補うために空中で脚を折りたたみ、着地すると膝のクッションを効かせることが出来ず痛がる

という、突っ込みどころ満載な小僧です。

 

 

「縄跳び」という、

向かってくる縄にタイミングを合わせてジャンプし、

着地と同時に再び跳ぶ体勢をつくり、

小さく跳ねながら大きく跳ねるタイミングを見計らう

自分で縄を回すと更に難易度が上がる

 

この一連の動作がこなせるかどうかは、

小学校低学年において自分自身の学校でのヒエラルキーを決定づける要素の一つといって良いほど死活問題です。(主観的)

 

縄を跳ぶ前に、まず踏切り~着地の非効率さを何とかしないといけません。

 

成人の訓練の際と同様に触診や動診をしていくと、

小1のクセに異常に痛がる部位がある

ことが分かります。

それが ↓

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筋筋膜性の問題は大人だろうが子どもだろうが関係なく生じます。

むしろ、子どもは加減を知らない分過剰なストレスが局所に蓄積し、解決しないまま成長していく上に、

「鍛えようが足りない、もっと頑張れ」

的な指導をされることが多く、問題の本質を理解されないことこそが問題です。

・・・

 

原因さえ分かればこっちのもんです。

 

ラテラルラインが短縮しているということは、

身体の外側ばかりに荷重がかかっているサインでもあります。

常にエッジを効かせた状態とでも言いましょうか。

 

膝関節症が重症化して丸太のような脚でガニ股歩きをしているおばちゃんのアレです。

見かける度に、

なぜ薬や注射ばかりに依存して「身体を変える努力」をしないのか不思議でしょうがないですが・・・

 

それはともかく、

ラテラルラインの中でも特に大腿筋膜張筋の緊張・短縮を改善させるよう誘導していきます。

 

その後、小僧にもう一度跳んでもらうと、

最初は1回跳んだら痛がっていたのが4,5回と連続で跳べるではありませんか。

跳んだ後も痛くないようです。

 

 

というわけで、

運動技能は筋骨格の適度な連結によって成り立つもので柔軟性の欠けた状態ではパフォーマンスが発揮されないことが分かります。

 

本質的な部分が変われば、徐々に学習効果も出てくるでしょう。

結果的に、自己肯定感の向上と精神的安定、社会性へと発展していく土台ができることにもなります。

 

子どものリハビリテーションを考えるセラピストには、せめてこの程度の考え方が広まれば良いのですが。

 

と思いながら、今日も上司のためではなく利用者とその家族の幸せのために仕事をしていきます。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

東洋医学についてpart.4

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

東洋医学シリーズ、中々伝えたいことを伝えるのは難しいですね。

 

toratezza0316.hatenablog.com

 

 

今回は「五行論」という、非常に抽象的な話に切り込んでいきます(心配)。

 

 

 

五臓六腑とは

 

五臓六腑に染み渡るわ〜」

昭和生まれの人の飲み会くらいでしか使われることのない単語ですが、

東洋医学では森羅万象の物事を

「木」「火」「土」「金」「水」

の五つに分類して考えます。

 

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五臓」が何を示しているかというと、

 

肝・心・脾・肺・腎

 

 の5つです。

 

 

ただし、

西洋医学的な「肝臓」と、ここで言う「肝」の示すところは少し違います。

 

例えば、

西洋医学的な「肝臓」は、

摂取した食物から糖質や脂質、タンパク質を生成したり血糖の調節、胆汁の生産、解毒・・・

など、あくまでも内臓として重要な機能を担うとされています。

 

一方、

東洋医学的な「肝」は、

・循環・代謝・発散・排泄・解毒などをコントロールする
・感情をコントロールする
・血液を貯蔵する
・肝臓/胆嚢/爪/目/涙/筋腱も分類

 

と、カラダを支える5本柱の1つと考えます。

ちなみに、その他の五臓については以下の通りです。

 

「心」とは、

・血液循環と拍動をコントロールする
・脳(大脳皮質・高次中枢)や精神活動をコントロールする
・心臓/小腸/顔面/舌/汗/脈なども分類

 

「脾」とは、

・消化吸収をコントロールする
・血液が漏れ出ないように統率する(統血)
脾臓/胃/筋肉/四肢/口/唇/涎なども分類

 

「肺」とは、

・呼吸をコントロールする
・水分循環をコントロールする
・防衛機能をコントロールする
・肺臓/大腸/皮膚/体毛/鼻/のど/気管支/音声なども分類

 

「腎」とは、

・生命力を貯蔵する
・生殖や成長発育、老化をコントロールする
・水分代謝を調節する
・腎臓/膀胱/脳/骨/骨髄/耳/泌尿生殖器/肛門/毛髪/唾なども分類

 

 

・・・と、より大きな括りで身体を構成していると考えられています。

 

そして、

健康を保つ上でこの5本の柱のうち“どの柱が傾きやすいか”は人によって違います。

また、

一本の柱が倒れれば、他の柱への負担が増し、やがて周りも疲労し倒れる

といったことにもなりかねません。

 

なので、

自分の身体の傾向を「五行」という柱で観察してみると、ある程度対策がとれるのかもしれません。

 

 

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ここに挙げたのは一例ですが、自分の抱える不調の傾向が分かれば、東洋医学への関心も湧いてくるかもしれませんね。

 

 

五行論に沿ったリハビリテーション

 

さて、肝心なのは

身体の傾向が分かったら、今度はそれに対してどのような対策を取っていくか?

ということです。

 

五行にはそれぞれ、

・生み出す関係(相生=そうせい)

・抑える関係(相剋=そうこく)

があります。

 

そして、最初の図に示した

「木・火・土・金・水」の関係は、それぞれ

「肝・心・脾・肺・腎」に相当します。

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つまり、

木は火を生み(肝は心を助ける)、

火は土を生む(心は脾を助ける)。

土は水を汚し(脾は腎を制御する)、

水は火を消す(腎は心を制御する)。

 

ものすごく単純な理屈ですが、

どこかの働きが弱いとき、それを助ける働きを持つ臓腑を活性化する

どこかの働きが強すぎるとき、それを制御する臓腑の働きを診る

という考え方ができます。

車で言うとアクセルとブレーキの関係ですね。

 

例えば、

めまいや立ちくらみ、情緒不安定で慢性的な肩こりを抱えるようなクライアントに対して「肝」という柱の脆弱性を疑うならば、

「肝」そのものの補強や補充は重要ですが、

肝の働きを助ける「腎」の機能にも注目する。

 

肝の働きが過剰で、負担を減らしたい時には「肺」の機能にも注目する。

 

腎や肺の働きにも問題があれば「心」「脾」

というように、

アプローチするポイントを広げていくことで全体のバランスを高めていく

そのような臨床推論が可能になります。

 

具体的に言うと、

腎を養生するために筋骨格、特に下半身の安定化

肺を養生するために呼吸・換気に関わる筋や関節運動の効率化

といった戦略を考えることができます。

 

また、食事は酸味のあるものや、血を補ってくれる鉄分の多い食材をとっていくこともアドバイスとしては有効かもしれません。

「酸」には解毒作用があり、血液を浄化し血管や皮膚、筋肉を引き締める効果がある。寝汗、下痢、頻尿などにも有効。

酸の主な食材・・・

豚肉、亀、レモン、トマト、ザクロ、イチゴ、ミカン、リンゴ、梅、米酢、黒酢

五味にも相剋の関係があり、「酸」には「甘」がそれに当たる。

「酸」がそのままでは強すぎるときは「甘」で補い合って調和できる。

 

 

五行は孤立・静止して存在するものではなく、絶え間なく循環する関係性の中で過剰や不足がコントロールされ、全体として均衡のとれた状態が保たれる

と考えます。

 

自然界の生態系のバランスや季節の循環、人体の生理的なバランスなど、調和・統制のとれた事柄は、絶えず産出して(相生)、破壊する(相剋)五行の運動変化によって説明できるといいます。

 

「肝」に問題があるといっても、

物事には常に二面性があることを忘れずに、様々な可能性を考えて治療に臨んでいきたいと私は考えています。

 

五行論、学んでいけばいくほどもっと複雑な話になっていくのですが、

これ以上の情報はまたの機会にお話するとして・・・

 

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございました。

 

 

東洋医学についてpart.3の2

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

今日の お話は、前回 ↓ のB面(表現が古い)のような内容になります。

toratezza0316.hatenablog.com

 

※やや専門的な内容を含みますが、このブログ自体が自己満足の世界ですのでご容赦ください。

 

前回のまとめ

カラダの内部の温度を指す「深部体温」は身体的なパフォーマンスの質に大きく影響するため、熱を生み出す骨格筋を鍛えることは重要である。

深部体温は日内変動しており、夕方が最も高く夜間が最も低い。

生産性の低さや寝不足・冷えを感じている人は、深部体温の日内変動が不十分で脳や内臓が十分に休めていない可能性がある。

深部体温の変動を調節する方法として入浴のタイミング(就寝の90分前)や、朝食・日光に当たることなどを紹介しました。

 

これらは覚醒と休息のメリハリをつけ、自律神経の働きを切り替えることにつながるため、体質改善を図る上で重要な戦略ですね。

 

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東洋医学と冷え症


基本的に、西洋医学では「冷え」という概念は存在せず「冷え症」などという診断名もありません。
ただ、症状の内容や強さ、血液検査などの結果から、
自律神経失調症
・低血圧
・貧血
が当てはまりそうなときは、それに対処していきます。


しかし東洋医学においては、
気・血・水
という概念に基づき病気を診て人を診ます。

 


冷えという症状を大きく2つに分けてみますと、
①カラダの熱を作り出せない熱源不足
②巡りが滞り、熱が行き届かない循環不足
に分かれます。


①熱源不足というのは、体力がなく身体が弱いため絶対的な熱量不足になることです。

原因を一言でいうと、
火力自体が弱い=気虚(ききょ/エネルギー不足)
or
燃料が足りない=血虚(けっきょ/栄養不足で薪が足りない)
です。



②循環不足については、
身体の熱量自体は足りているのに、熱の巡りが悪く隅々まで熱が行き届きません。

自律神経の乱れ=気滞(きたい/主に精神的ストレスから)
or
局所的な循環障害=瘀血(おけつ/手足や下半身に熱が行き届かない)
or
余分な水が溜まっている=水滞(すいたい/いわゆる浮腫み)

に分けられます(ざっくり)。

 


・気が滞る「気滞
・血が滞る「瘀血」
・水が滞る「水滞」

 

どれか1つでも崩れると、結果として同じような問題にたどり着いている点に注目してください。

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「気」の流れがスムーズでないと血や水の流れも邪魔します。

慢性的にストレスを抱えている人は交感神経が優位になり、

情緒不安定になったり攻撃的な態度になったり、

そもそもリラックスしてないので内臓が働きません。

 

「ストレス食い」は、手っ取り早く満腹感を得て副交感神経を働かせたい=リラックスしたい
という代償的手段と言えます。

また、

熱は上の方に溜まりやすく下に流れにくいという性質があります。

足を冷やすと、

冷たくなった静脈血が骨盤内の子宮や胃腸を冷やしながら心臓へと戻っていきます。

これが生理痛や生理不順、下痢や便秘の原因になっている場合が非常に多いといいます。

 

私のクライアントに、

身体の中心はそれほど冷えていないのに手足の冷たさが特徴的な方がいらっしゃいました。

もっとも、主訴は「冷え」そのものではなく

「頭が重い」

「肩がぼんやりしてよくわからない」

など非常に抽象的な訴えで、すでに<病院にはかかるだけ時間の無駄>という認識でいらっしゃいました。

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リハビリテーションの組み立て

 

さて、
こういった不定愁訴に近い訴えを考えるとき、そこそこ勉強しているセラピストなら最優先で姿勢の問題を疑います。

人間は重力に逆らって生きていますから、

起きている間、常に背骨(脊柱)がストレスと戦っている状態です。

 

したがって、

人間の骨で真っ先に老化していくのは背骨なのですが、筋力的に不足しがちな女性は特に頭を支える背骨とその周囲のキャパが乏しく、

それでも頭を支えるために「固める」という手段を選びがちです。

 

結果、

頚や肩が慢性的に緊張した状態ができあがり血行障害を引き起こします。

 

そして、

血の巡りが悪く栄養が滞ることで新陳代謝は停滞し、

全身がよどんだ状態となりみ正常な状態に比べて血液の粘度が強く流れが悪くなります(=瘀血)。

 

内臓の機能については後日改めて紹介しますが、

肝臓全身に養分を行き渡らせる木のような存在(五行論/次回)。

 

全身を巡って栄養と酸素を送り届けた血液は、二酸化炭素と老廃物を回収して再び肝臓に帰ってきます。
肝に不調が起こると、自律神経、感情、筋肉、目などにトラブルが起きます。

寝不足が続くと頭痛がしたり、体がだるくなったり、抵抗力が落ちるのは、寝ている間に血液をきれいにしてくれる肝臓の働きが鈍くなるからです。

現代人は肝臓が疲れています。

睡眠の問題以外にも、アルコールや医薬品、化学物質や飲食不摂生、ストレスなどで肝臓の働きが低下していると、血液がきれいに掃除されないまま全身を巡ることになります。
 
漢方では、瘀血の改善には血流を改善する漢方薬活血薬が用いられます。

しかし、瘀血改善には質の良い睡眠を確保すること、肝臓の働きを高めることも同時に整えていく必要があります。

 

 

話を戻します。

 

このクライアントの、頭の重さや肩の感覚の鈍さといった症状を「肝」の慢性疲労とリンクさせて評価すると、

肝臓に相当する部位がメチャメチャ重い

という現象が確認されます。

 

内臓も平滑筋という筋肉ですから、オーバーワークや損傷すればパフォーマンスが落ちるし、

「足がつった時」と同じように硬くなったり上手く働いてくれない状態になることは、容易に想像できます。

 

このような問題対して、

肝経

というラインに沿って徒手的にマッサージやストレッチのような操作を加えていきます。

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これだけでは何のこっちゃわからないですね。

 

いわゆる「ツボ」は、対応する臓器の働きに影響するスイッチのようなもの。

特にエネルギーが多く流れ影響の強いツボを

原穴

といいます。

 

肝経における原穴は「太衝」という経穴です。

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ここは足背動脈という動脈の走行で、脈が触れる部分ですので

全身に栄養が行き渡らない状態

=太衝で脈が触れない

ことが臨床上かなり多いです。

 

しかし、

これらの概念を知った上で手を触れていると、

徐々に血管が拡張し脈が触れるようにになることも多くあります。

 

これは

「手当て」=手を当てる

という昔ながらの単純な方法ですが、

触れているだけで自律神経の働きが安定して血の巡りがよくなる

という基本的な考え方に基づくものです。

 

このクライアントに対してはもう少し複雑なやり方が必要ではありましたが、

同じような原理で肩のぼんやり感や頭の重さは徐々にとれていきました。

 

ちょっと専門的な内容が多くなりましたが、
今回は(結果的に)東洋医学における経絡治療についてを紹介させていただきました。

 

あなたも、肝臓に不安を感じたときは試しに「太衝」を触ってみて脈がとれるか確認してみてください。

 

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

東洋医学についてpart.3

今日もアクセスいただき、本当にありがとうございます。

 

インフルエンザが落ち着くと、週末は仕事に加え駅伝やら宴会やらボランティアと地域の行事が重なり、オチオチPCを開く時間もなく過ごしてしまいました。

が、最近読んでくださる方が少し増えてきたので、ちょっと頑張らないとと思っている今日この頃です。

 

さて、東洋医学シリーズが何となく板についてきました。

toratezza0316.hatenablog.com

 

前回のまとめ

 

東洋医学において、健康とは「気」「血」「水」の3要素がバランスよく循環することで内臓機能が保たれ、どれかの要素が不足したり過剰になっても病的な状態になる。

 

その中で、

気虚」という現代にありがちな(しかし西洋医学では対処が難しい)気の不足に伴う問題の捉え方や対処方について語りました。

 

具体的には、

体温が低い人の基礎代謝は基本的に低く、脂肪が沈着しやすい体質であること

まずは消化吸収能力を高めて効率良く栄養素を吸収し、深部体温を高めて基礎代謝量を増やすという考え方が自分の気を高めることにつながる

 

そのためには筋肉をつけることが大前提なのだけれど、

人間は弱いもので「ハイ分かりました」とトレーニング出来る人はそういない

 

ならば、

せめて身体を温める食品を摂取することで熱を発生させ代謝量を高めることも選択肢に入れてみよう

そこから少しずつでも身体と向き合うように意識していく

 

といった内容を述べていきました。

 

ところでこの季節、

やはり「冷える」という情報には敏感な方が多い印象を受けました。

 

ので、今回は深部体温についてもう少しお話していこうと思います。

 

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深部体温と冷えについて

 

人の体温は測定する場所によって違っています。

体の表面の温度を「表面体温」

脳や内臓などの体の内部の温度を「深部体温」

といいます。

表面体温は、体の中心から離れるほど外気の影響を受けて低くなります。
深部体温は通常直腸で計測するので、直腸体温と言うこともできます。

 

さて、我々はこの季節冷え対策として厚着をしますが、それは表面体温を温めている行為ですので、

身体内部が冷たい場合、どれだけ着込んでいても「寒い、寒い」と訴えることにになります。

 

この傾向が最も強いのは内臓機能や体液循環の衰えた高齢者で、

入院患者のリハビリのために病室を訪れると暖房がガンガンにかかって毛布にくるまっていてもとにかく寒がっている

布団をめくると全力で抵抗してくる

というのは病院あるあるです。 f:id:toratezza0316:20200119210523j:plain

こんな、頑として動こうとしない人を強制的に離床させたりするとと、大抵の場合患者との関係は悪くなります(ある程度仕方ない部分もありますが)。

 

そもそも、こういう患者をトイレに連れて行っても、起きる・坐る・立つなどあらゆるパフォーマンスが低すぎて、

「お互いにめっちゃ疲れた、これならオムツの方がマシだった」

みたいなことになりますよね(経験談)。

 

これを「リハビリ」として何とかしようとするならば、

患者のため、とか言いながら自己満足と正義感の下に「反復練習」させて「習慣化」し、「筋力」をつけて「自立」に近づけていこうとするのがスタンダートなやり方なのですが・・・

 

 

話が逸れましたが、

人間は深部体温が低いほどパフォーマンスが下がり、

深部体温が上がればパフォーマンスは上がります。

 

人の体温は常に日内変動しており、深部体温が低下すると覚醒自体も下がってきます。

基本的に夜間の睡眠中が最も低く、朝にかけて徐々に高まり覚醒の準備をします。

最も深部体温の高いのは夕方=パフォーマンスが最も発揮できる時間滞

ということになります。

 

 

そして、

ピークを過ぎると徐々に睡眠の準備をしていくのですが、

運動や入浴にによって汗を流したとか、新陳代謝を促す活動をしたかどうかで、この体温の変動曲線が変わってきます。

 

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つまり、

メリハリのない生活をしている人は深部体温の日内変動も少なく、寝不足やよく寝たのにスッキリしないという人は、

そもそも睡眠中に深部体温が下がっていない=脳や内臓器官が休息できていない可能性が高い。

 

脳や内臓が十分に休めていないということは、

日中も十分な働きが出来ず、熱生産はもちろん消化吸収、循環・免疫・・・

あらゆる内臓機能が停滞し「冷え」と「生産性の低下」という負のスパイラルに陥ります。

 

これらの話から、

やはり何かしらの運動が非常に重要なのは間違いないですが、

てっとり早く深部体温の上げ下げをコントロールするのは

「お風呂に入るタイミング」

でしょうか。

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深部体温の下降が入眠や入眠直後の深い睡眠を促します。

入浴後は一時的に深部体温が上昇するが、その後大きく下降するので(90分後、このタイミングで床に就くとよい睡眠を得られる。

体温を下げるための熱放散を促す足湯は、入浴と同等の効果あり。寝る直前でもよい。

通気性のよいそば殻枕で頭を冷やし、脳を十分に休ませる

少量の強いお酒なら寝つきをよくして、睡眠の質も下げない

ほのかな明るさの間接照明が副交感神経を高め、安眠へと誘う

朝の光を浴びることで体内時計をリセットし、夜の安眠に備える

よく嚙む温かい朝食は、体内時計のリセット効果と肥満防止効果がある

 

※西野精治 スタンフォード大学医学部精神科教授

 

 

・・・ここまで書いて、殆ど東洋医学の話をしてないことに気がつきました。

 

 ただ、「冷え」という症状に対して、

表面体温を上げるのが西洋医学的アプローチ(対処療法)

深部体温を上げるのが東洋医学的アプローチ(根本治療)

であり、

脳や内臓のパフォーマンスを意識した生活を送ることは、

結果として人生の質を高めることにつながる

と私は考えています。

 

 

この続きはまた後日・・・

今日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。